血液が血管を流れる際に血管の内側にかかる圧の事を血圧と言います。よく血圧の“上”とか“下”という言葉を聞きませんか?上は心臓が収縮して血液を送り出したときの『収縮期血圧(最高血圧)』のことです。下は心臓が拡張したときの『拡張期血圧(最低血圧)』のことです。

高血圧とは、病院等で測定した血圧が140/90mmHg以上、家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上になった状態を言います。

血圧は、心臓から押し出される血液の量(心拍出量)と、血管の太さ(血管内径)・血管壁の弾力性によって決まります。血液の量が多ければ血管壁に強い圧力がかかり、高血圧になります。また、抹消の血管がなにかしらの理由で収縮したり、または血管が硬く細くなると血圧が上がります。

【正常血圧】
心臓のポンプ機能がスムーズで動脈に弾力性があれば、血圧は正常です。血圧の正常値は上の血圧が129mmHg、下の血圧で84mmHgまでです。

【高血圧】
抹消の細かい動脈がさまざな原因で機能的に収縮したり、動脈硬化で血管が細くなると、血圧が高くなります。また、血液量が多くなると、血管壁にかかる圧が強くなり、血圧は高くなります。

世界全体で4人に1人が高血圧

高血圧は、世界的にも最も多い病気と言われています。世界保健機関が2012年版の「世界保健統計」を発表した内容によると、08年の、世界全体の25歳以上の大人のうち、高血圧と診断される患者の割合は男性が29・2%、女性が24・8%。世界全体で4人に1人が高血圧で、死因の原因の63%が生活習慣病だと発表しました。

世界保健機関が、このような高血圧の割合を統計化したのは初めてのことだそうで高血圧、生活習慣病が世界的にも深刻な問題になっているのが分かります。

日本でも50歳以上の3人に1人は高血圧と言われ最も多い生活習慣病の一つで、そのまま放置していてはいけない病気です。血圧が高い状態を放置していると動脈硬化を促進させ、脳血管・心臓・腎臓などに障害をおこし命に関わる疾患になるリスクが高くなってしまうからです。

高血圧の治療は、一人一人の症状にによっても違い大変難しい言われています。それは、自覚症状が無いということと、そして多くの人が高血圧は病院にいけば治るものだと思っている事です。しかし、病院では高血圧を治してくれません。病院では血圧をコントロールする薬を処方してくれますが、薬だけでは動脈硬化やその他の症状の進行を抑えることはできません。

高血圧は生活習慣病の一つです、食事、運動、飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣を見直すことが非常に大切になります。