ハリや弾力があるお肌に欠かせないコラーゲン。そのコラーゲンを補うために食べ物やサプリメントから補っている女性も多いかと思いますが、実はそのほかにも重要なのが毛細血管の血管力。そう指摘するのはアンチエイジングの専門家 金沢医科大学 赤澤純代先生。NHKの番組に出演しコラーゲンと毛細血管の関係の新事実を解説。その内容を紹介します。
コラーゲンと毛細血管の関係
赤澤先生の話によると、血管力が高い人は、そうでない人に比べて肌あれやかさつきが半分以下だという研究結果があるそうです。中でも大切なのが毛細血管で全身の血管のなんと99%を占めているそうです。
私たちの肌はたくさんの細胞によって出来ています。細胞を作っている角化細胞、コラーゲンをつくっている繊維芽細胞など、そういった細胞に酸素や栄養を届ける役割をしているのが毛細血管です。
ところが、最近の研究で分かったそうですが、年齢とともに毛細血管が劣化してゴースト化し消えてしまう事がわかってきているそうです。
毛細血管を失わないためにはどうすればいいのか
毛細血管を失わないためには壁細胞を減らさない事が大切なんです。
壁細胞・・・あまり聞いたことが無い名前ですが、壁細胞は毛細血管を保護するように周りを覆っている細胞で毛細血管を維持する為にとても重要な役割をしています。
大手化粧品会社資生堂のライフサイエンス研究所では、この毛細血管を守っている壁細胞を失う事で皮膚の老化が進んでしまう事を明らかにしました。
大切な酸素や栄養を運んでいる皮膚の毛細血管は加齢と共にもれやすくなってしまうのですが、その一番の原因として考えられるのが壁細胞です。
壁細胞は40代を境に毛細血管から剥がれはじめます。すると毛細血管の酸素や栄養がもれてしまうのです。その結果、コラーゲンをつくっている繊維芽細胞などにも栄養や酸素が隅々まで行き渡らなくなり、肌自体が弾力を失い老化していくと考えられているのです。
つまり、若々しいお肌を維持する為のカギを握るのは壁細胞なんですね。
壁細胞をはがれないようにする方法はあるのか?
では、重要なこの壁細胞をはがれないようにするにはどうしたらいいのか?と言うなんですが、毛細血管側には壁細胞がはがれにくくする接着剤のような役割をしているTie2(タイツー)と言う物質があるそうです。
その物質を活性化させるアンジオポエチン1と言う物質が壁細胞から出ています。
このアンジオポエチン1と同じ働きをしてくれる食材があるそうです。それを食べることで壁細胞をはがれないように予防することができるというのです。
その食材は、沖縄の香辛料ヒハツ(ピーヤシ)、ルイボスティー、シナモンなどです。
さらに、生活習慣でも血管年齢をわかくする事ができるそうです。こまめな有酸素運動をすることで血流をよくする事ができ、血管を若くすることができるそうです。
この血流は腸内環境にもとっても重要で、その他にも髪の毛にも血流が良いことが大切。血流が悪いと髪の毛を作る毛母細胞(もうぼさいぼう)に栄養が行き届かない、また、老廃物を処理することもできません。
さらに静脈・リンパをマッサージすると効果的。やり方は心臓に遠いほうから近いほうへ、やや強めに撫でるようにマッサージしましょう。入浴中が効果的なんだそうです。
さらに、お顔のマッサージも!その方法は、
- 耳のうしろをマッサージする
- そこから首、鎖骨へ流すようにマッサージする
- また、耳を動かしたり耳の周りもマッサージすると効果的
香辛料やシナモンなどは、食べてもそんなに多く食べれません。毎日飲んでいる飲み物をルイボスティーに変えてみるのは効果に期待ができそうですよね。ルイボスティーはデトックスやダイエット効果にも期待されて飲み物なんですよ。