人間は、疲れてもその疲労を回復するFR(疲労回復因子)と言う物質が備わっているそうです。
この、疲労回復物質FRの存在が発見されたのは、2011年日本の研究者によってその存在が明らかにされました。カラダが疲れてきたと感じると、全身のカラダのあらゆる細胞からFRが分泌され疲労の元凶を取り去ってくれるタンパク質。
ですが、その働きの強さは生活習慣によって変わってくるそうです。つまり、良い生活習慣をすごせばFRの働きは強くなるので疲れが取れやすく残らない。逆に悪い生活習慣をおくっていると、FRの働きが弱くなり疲れが取れなく疲労感が残ってしまうと考えられています。
ここでは、その疲労回復物質FRを高める方法をまとめています。
自分が持っているFRの値を調べるには?
自分のカラダあるFRの値を調べるには、ヒトヘルペスウイルスを測ります。
ヒトヘルペスウイルスは誰もが持っています。ですが、ヒトヘルペスウイルスは疲労が蓄積した疲れた身体に居るのは危険だと感じ、唾液の中に集まり口から逃げ出そうとするのです。そのため、唾液を採取して調べるとカラダが疲れているのかが分かります。
唾液を調べてヒトヘルペスウイルスが基準値よりも多ければ身体は疲れている状態と言えます。その基準値は8万です。8万よりも数値が高い人は夏バテをおこしやすい状況にあり、自立神経のバランスが悪い事が考えられるのです。
ここで、自立神経が出てきましたが、なぜ自立神経が関係しているのでしょうか?
実は、疲労と自律神経は深く関係している
自律神経は、みなさんご存知だと思いますが2種類あります。
- 身体を動かすときに必要な交感神経・・・血圧、体温などを上げる
- 身体を休める時に必要な副交感神経・・・血圧、心拍などを下げる。
人間のカラダは、この二つの交感神経がバランスよく働く事で正常な機能を保つことが出来ています。
実は、原因はまだ分かっていませんが、FRの働きは自立神経のバランスが影響しており、副交感神経が優位になっている生活習慣だとFRの働きが強くなり疲れにくいと考えられています。
逆に、交感神経が優位な生活習慣だと、FRの働きが弱く疲労から回復しにくい状態だと考えられています。
ですが、現代社会はストレスが溜りやすく交感神経が優位になりがちの生活をしています。
副交感神経を優位にする方法
誰でも午前中は交感神経が優位になりがちですが、1人になる時間を30分でもつくることで、自律神経の負担がかなり軽くなるので一旦リセットできるそうです。
クラシック音楽は脳を休めて副交感神経を優位にする働きがあるそうです。
そしてもう一つ、イビキを書かない事。睡眠中は副交感神経が優位に働くので自律神経が安定して休まった状態、ですので、FRの働きが高まる状態になります。
ですが、いびきをかくと、呼吸で取り込む酸素の量が減ってしまいます。すると、脳から指令が出て交感神経を優位にして心拍数を揚げて血中の酸素を低下させないようにします。この時、副交感神経が弱まりFRのはたらきも弱まると考えれています。
また、女性の場合は、更年期を迎えると、女性ホルモンが低下して喉の筋肉を緩みやすくしてしまうのでイビキをかきやすくなるそうです。注意が必要です。
イビキ対策に舌体操!
イビキの大きな原因は舌の根元の筋肉の衰えや緩みです。空気を通る上気道を筋肉がゆるんでしまい、気道が狭くなりイビキをかいてしまうのが原因。
そこで、舌を鍛えることでイビキを予防!
- 舌を10秒間思いっきり前に出す
- 上アゴに吸い付くように当て10秒間口を閉じる(つばを飲み込んだ状態をイメージしてください。)
- 口を真一文字にしっかり閉じ10秒間手で顎を押す。
各10秒×5回を1セットとして1日3セット行ってみてくださいね。